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「マルイシ工作室」上半期活動報告!

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みなさんにとって、2017年はどんな年でしたか? 私は、年の初めはのんびりしていたのに、新しいことに挑戦しすぎて(!?)、あっという間に季節が過ぎ去っていった1年でした。秋号の『まどあかり』では、自分の地元である中山町でスタートした「マルイシ工作室」という活動について書かせていただきました。今回は、怒涛の1年の活動を通して、感じたこと・考えたことを、つらつらと書いていきたいと思います。
マルイシ工作室」とは、『中山町って本当に何もないの!?』を合言葉に、中山町でしか出会えない人や物に出会うきっかけをつく
り、マチを再発見してもらおうという企画です。8月から、月に1度のペースで活動を行ってきました。これまでの活動で一番印象的だったのは、11月に行った「カヤカリでまるっとハウスをつくろう!」です。今は、家を建てるとしたら業者に依頼するのが「あたりまえ」です。家だけでなく、自分の暮らしに必要なものは、自分でも理解しきれないものに頼らないと成り立たない世の中になっています。今回は、茅葺職人の高橋さんを講師にお呼びして、カヤ(ススキやヨシなどの植物の総称)を使って家の屋根を作っていたことを体感してもらう活動を行いました。

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中山町豊田地区にある沼の倉りんご団地。この場所でリンゴ作りを辞めた方の畑に、たくさんのススキが生えていて、今回はその場所をお借りしました。自分でカマを使ってススキを刈り、縄で束ねて、柱にくくりつける、みんなで協力して作業すれば、自分を包んでしまうような大きなものも作れるのです。(「まるっとハウス」はイベント用に制作したので簡易的なものです。)そのことを体感すると「なんとかなるんだな」という、なんともいえない安堵感を感じました。それと同時に、1世代前の方たちは、自分の身の回りの自然を生活に生かすことを「あたりまえ」に感じていたし、そのスキルを持っていたんだなと、参加者の方と話し合う機会になりました。
 どの活動も得るものがたくさんあり個人的には大満足! なのですが、考えなければならないことも山ほど出てきました。それは運営面です。
ひとつは、運営費について。「マルイシ工作室」では、参加する子どもたちが自分で「やってみたい!」と思ったら気軽に参加できるような場でありたいと考えて、運営しています。なので、参加費は500円のワンコインに設定しています。ですが、こういった場をつくりあげるためには、スタッフ間で何度も打ち合わせをしたり、たくさんの手間暇がかかっています。運営側にも、人件費までいかなくても打ち合わせに使う交通費程度でも確保されれば…と考えています。「ボランティア精神」も度が過ぎると運営側が疲れ果ててしまいます。今回の活動は、中山町の補助金を活用していて、材料費や広報費など大変ありがたく活用させてもらっています。ですが、補助金の中には「運営側の人件費は対象にならない」ものもあります。補助金ばかり頼ってはいられませんし、よくわかります。そういった点をどう考え、運営しているのか、『まどあかり』に記事を掲載している諸先輩たちから学びたいです。
 もうひとつは、お手伝いしてくれる人たちとの関わりについてです。スタッフとして参加する人にとって、何を得たいのかは実はひとりひとり違っています。人と関わる楽しさなのか、働いた分のお金なのか、そういった面を整理してきちんと提示できるようにしたいと考えています。
ワークショップという活動は、多くの人に参加してもらう分、多くの人の協力がなければ成立しません。その場で活動するプレイヤーとしてだけではなく、コーディネーターの視点、マネジメントの視点など、いくつもの視点で働きかけていかないといけないんだなと改めて考えた1年でした。(了)

イシザワエリ
新しい活動をするたびに音楽聞きながら準備しています。オススメ音楽あったら教えてください。2018年3月まで、中山町でのワークショップを開催していますので、ぜひご参加ください。

マルイシ工作室(Face Book)
https://www.facebook.com/maruishi.kousakushitu/
◆イシザワエリの活動日記(ブログ)
http://ishizawasaketen.blog74.fc2.com/
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「マルイシ工作室」はじめました!

こんにちは。『まどあかり』では、いつも「天童アートロードプロジェクト」の記事を書かせてもらっていますイシザワです。今回は、ちょっと視点を変えて新しい活動のご紹介をしたいと思います。
私は中山町出身なのですが、みなさん、中山町に立ち寄ったことはありますか? 知人と話していると、「車だと一瞬で通り過ぎるから、どこかわかんない」とか、「地震が起こると震度高いよね」とか、「中山町って名前が中途半端」など、だいぶディスられます。そして、実際に住んでいる人たちも「中山町って何もないよね」と思っている人が多いのです。なぜなら、山形市や天童市など周辺市町村へのアクセスが良いため、みんなそちらに行ってしまうからです。
かくいう私も、学生時代から天童市で活動してきました。人のこと言えません。上の理由とは別にしても、自分の生まれた町で何かを始めるのはやりづらいところがあります。人間関係が複雑だったり、変わったことするとウワサが流れたりと、考えただけでイヤになってしまいます。

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中山町の素敵なところもご紹介!温水プールをリノベーションして生まれた図書館「ほんわ館」。流れるプールの形を活かした本棚が素敵ですよ。
◆写真:むらやま子そだてナビ(http://murayama-ouendan.jp/modules/webphoto/index.php/photo/22/)


しかし、これまでの「天童アートロードプロジェクト」の活動で、その地域に暮らす人にとっては、そこにしかない魅力があっても「当たり前」すぎて気に留めないのだということに気づきました。また、私がアートワークショップの活動を始めようと思ったのは、子どもたちが自分の暮らす地域でさまざまな価値観に出会える場をつくりたいという思いがあるからなのです。そのことを考えると、そろそろ自分の生まれた町で活動してもいいんじゃないかなと思えるようになりました。それと、最近はワークショップのお仕事の依頼をいただくこともあり(大変ありがたいお話しです。)、きちんと看板を立てたいなと思うようになりました。

 そうして、今年から始めたのが「マルイシ工作室(こうさくしつ)」の活動です。「中山町にとびだして、アートを使っておもいっきり遊ぼう!」をテーマに『まちあそびワークショップ@中山町』を開催しています。
具体的には、月に1度のぺースで中山町を舞台に、さまざまなものづくり活動を開催しています。8月は『絵の具であそぼう!キリハリ大作戦!』と題して、これでもか! というくらい大量の絵の具を使って、布や紙、ビニールに思いっきり色をつけて遊びました。3歳から10歳までの16名が、混ざりあう色や絵の具のなんともいえない質感を楽しんでいました。
 
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子どもたちの絵の具遊びで空間がうまっていきました。

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最後に、好きな部分を切り取ってパネルにはって1枚の絵にします。


最後に、好きな部分を切り取ってパネルにはって1枚の絵にします。
このほかにも、郷土研究会の方から中山町の舟運文化について教えていただき、フネなどを作って実際に最上川に流す『こんぴら川ながし』や、県指定文化財になっている「柏倉九左衛門家」のカヤブキ屋根を見学して、自分たちでカヤを刈ってかんたんな家をつくる『カヤカリでまるっとハウスをつくろう』を予定しています。このように、歴史を研究されている方、町でお仕事されている方など、たくさんの方に関わっていただきながら活動を企画しています。

少しだけ運営サイドの話をすると、今回の事業は中山町の「やってみっべ活動支援補助金」をいただいて運営しています。これは、昨年度の山形県の「若者チャレンジ事業」に採択していただいたことやこれまでの活動の積み重ねがあったからこそだと思っています。一緒に活動してきたアートロードプロジェクトのメンバーに感謝です。
まだまだスタートしたばかりの活動です。どう展開していくかわからないところもありますが、ゆるゆると継続して場を開いていけたらいいなと思っています。

ワークショップとは何なのか、参加者の方はそこで何を感じているのか、地域にアートを軸にした場があることの意義は何なのか、などなど、言葉にして伝えていかなければいけないことはたくさんありますが、実践しながら自分がしっくりくる言葉を探していきたいと思います。
ぜひぜひ、中山町に遊びにいらしてください。



イシザワエリ
県内でも目を引く中途半端さがある中山町。そこをマチの売りにしたらいいと思っています。例えば、地盤が緩いことを活かしてナマズお神輿を作ってお祭りをするなど、ネガティブイメージを活かす活動を妄想しています。

マルイシ工作室(Facebook)
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◆イシザワエリの活動日記(ブログ)
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6年目の未知の道草

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最近、巷では「〇〇プロジェクト」という名前がつく活動がたくさんある。なんと、私が所属している「天童アートロードプロジェクト」(以下、アートロード)の団体名にもバッチリその文字が入っている。なんだか壮大な計画を実行しているような気にもなるが、そもそも「プロジェクト」の語源は「前方にむかって投げ出す」ということらしく、「実際にやってみないとどうなるかわからないよね!」という意味合いも含まれていると考えている。


アートロードは、2012年からスタートした団体だ。若手アーティストや地域の方とともに、天童美術館での展覧会やワークショップを開催している。活動当初は、「アートと地域の新しい関係性を構築する」ことを目指して、「天童駅・天童市美術館・田麦野地区をアートでつなぐ」ことを具体的な目標に、3年間実験的に活動してみるということからスタートした。(だから「アートロード」。)

1年目は、大きなねらいはあっても、具体的にどう動いていいか分からず悶絶していた。道路に作品を設置するための手続きが大変すぎて挫折したり、美術館を飛び出してワークショップを開催したりと無我夢中でやっていた。しかし、今にして思えば、美術館の方や周囲の大人の方たちに支えられ、目指すべき大きな方向性を指示してもらっていたのだと思う。そのおかげで、3年目には天童市美術館の1階のすべての展示室で展覧会を開催し、大勢の方に来ていただくことができた。3年目の展覧会が終わったとき、私は当初目標にしていた「美術館と他の場所をつなぐ」ことができなかったことを悔やんでいた。私の中で、そのことは計画を実行できなかった「失敗」として位置付けられていた。しかし、美術館の館長さんから「大きな方向性に向かって試行錯誤する中で生まれたカタチが大切なんだ」という言葉をかけてもらい、上手くいかなかったことも認めていいんだ、もっと楽しんでいいんだと、気持ちが楽になったことを覚えている。

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また、活動5年目にあたる2016年には、これまでの活動内容や考えかたをまとめた冊子『道草のすすめ』を製作した。これまでのたくさんの活動経験をもとにして、自分たちのねらいや実際やってみた結果どんな意味があったのかを整理する機会になった。そのおかげで、自分たちの言葉でアートロードのことを語れるようになってきた気がする。活動しっぱなしではなく、ふりかえることも大事なことなのだ。

あーと3

そして、2017年の今年は6年目の活動になる。昨年、冊子をつくったことで自分の中でとても達成感があった。目指すべき大きな方向性は変わらないが、これから新たな目標をかかげるステージに入ったのかもしれない。それは参加している地域の方の反応からも感じる。地域の方が初めてアートロードに参加されるとき、作品や活動を公の場に展示したことがない方がほとんどなのだが、展覧会やワークショップを経験するうちに、自ら展示方法を考え、さらにはこんな活動してみたい、と私たちのアイディアを軽く超えるアイディアを出してくれる。

これまで、地域の方とは展覧会に出展する作品について話しあいをしてきたが、今年は活動全体の運営や内容について、絵描き、主婦、商店経営者などひとりひとり視点から疑問や新しい可能性についてざっくばらんに話し合う機会をたくさんつくろうと考えている。まさに未知の世界だ!
「メンバーをどんどん増やして、規模を大きくする!」と右肩上がりに成長する活動ではないけれど、どうなるかわからないことのスリルやワクワクを、これからもじっくり楽しみたい。

プロフィール

ぷらっとほーむ 「まどあかり」編集部

Author:ぷらっとほーむ 「まどあかり」編集部
山形市にある「NPOぷらっとほーむ」の〈若者の居場所づくり活動支援事業〉のブログです。
山形県内各地で活動している若者団体や個人のインタビュー、イベント情報や参加レポートなどを随時更新していきます。

2016年度の本事業は、〈一般財団法人 人間塾〉の助成を受けて取組んでいるものです。
〈一般財団法人 人間塾〉

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