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「若者活動ゼミナール@庄内」パネルトークの記録 (2014/09/20)

パネルトーク庄内①

[パネリスト] 

●柴崎洋一さん「プライマルプロジェクト」(新庄市)
 → まちなかで活動する、高校生の映画上映サークルの顧問をしています。

●堀仁美さん「NPO法人With優」(米沢市)
 → 郊外で、困難を抱える若者を支援する居場所づくりをしています。

●嵐田詩子さん「ひまひま編集部」(山形市)
 → まちのあちこちで、読書会やミニコミづくりの活動をしています。

●渡辺智史さん「いでは堂」(鶴岡市)
 → まちのあちこちで、庄内文化を可視化し発信する活動をしています。

[パネルトーク] 

パネルトーク庄内②

――今日は、県内の各地域でさまざまな活動に取り組んでおられる活動者の方がたに集まっていただきました。みなさんはどのような問題意識でその活動をなさっているのですか? 活動を通じて、みなさんが目指す地域の将来というのはどのようなものですか?

●柴崎 「プライマルプロジェクト」は、高校生が中心となって活動する映画上映サークルです。これまで約20年間活動してきて、50本ほどの作品――『おくりびと』『恋空』『おおかみこどもの雨と雪』などなど――を、新庄の人びとに届けてきました。というのも、私たちの街には映画館がありません。そんな場所で、唯一地元で映画にふれるチャンスが、私たちのつくりだしている上映会になっています。人口減少が進む地方では、文化にふれる機会が周りからどんどん失われている状況です。足(自動車)がないと文化にふれられない。「買い物難民」をもじって「文化難民」と呼んでいます。この状況になんとか抗っていこうと活動しています。

●堀  「With優」は、困難を抱える若者たちを支える居場所づくりとして、フリースクールや地域若者サポートステーション、カフェ&レストラン、会員制居酒屋などを運営しています。誰もが幸せにいられる地域社会づくりが目的で、とくに、地域社会から孤立してしまいがちな「困難を抱える若者」――不登校やひきこもり、ニートなどの若者たち――に焦点を当てて活動しています。取り組みを始めて8年目、活動の規模も内容も当初にくらべるとかなり大きくなりましたが、大きくなってしまったぶん、それらを維持・継続していくのがなかなか大変になってきています。

●嵐田 「ひまひま編集部」は、『ひまひま』という参加型の手づくりミニコミを発行しながら、読書会など、本にまつわる活動をしています。「ひまひまに」、つまり、本業のあいまあいまに何かおもしろいことをやろう、という感じで始まった活動です。3.11の震災直後に創刊号を出し、3年目の現在は12号まで発行しました。月1回、街なかの公民館や図書館、カフェをめぐりながら開いている読書会も30回以上になります。気がつくと、県内のあちこちで、私たちと同じような読書サークルやブックイベントの活動が活発になってきているようで、時代のニーズに知らずふれていたのかもしれません。

●渡辺 いでは堂」は、UIターン経験のある若手クリエイター6人でつくっているクリエイティヴ・チームで、現在、『picnic』というフリーペーパーを制作・発行しています。庄内にUIターンした自分たちが「いいな」と思った庄内の暮らしや文化のありよう、その価値を可視化し発信していくことを目的に、上記の冊子を発行したり、それと連動したイベントを開催したりしています。庄内人口は約300,000人ですが、この5年で5,000人ほど減少しています。このままでは遠くない将来、まちが消えてしまう。そうならないように、UIターンを推進したいと思っています。そのために、まずは庄内の魅力を人びとに伝えていこう、というわけです。

――なるほど。活動の背景にあるいろんな思いを語っていただきましたが、それを現実化していくには、さまざまな資源(仲間、おカネ、協力者、専門技術、資材などなど)が必要かと思います。自分たちの活動のために、そういう資源をきちんと確保するにはどうすればよいでしょう? そもそも、これまでどんなふうに資源を手に入れてきましたか?

●渡辺 私たちの場合は、フリーペーパーに登場していただく地元の生産者や商店主、広告主となる企業など、多様な人たちとつながりや関わりをつくっていくことが不可欠です。どうやって彼(女)らと信頼関係をつくっているのかというと、要は、農家さんや店主さんの悩みを聴く、ということをやっています。カウンセリングのように、相手の話を聴きながら、面白いところ、ユニークなところを引き出していくんですね。そうやって、まちのあちこちで、いろんな人たちとつながっていくわけです。

●堀  同感です。私も、地域の資源といったときに、いちばんは“人”だと思います。活動していると、それを支援したい、何か手伝わせてほしいという人たちが、まちや地域にはたくさん存在しているようだということが徐々にわかってきます。では、そういう人たちとどうつながっていくのか。やっぱり私たちも、彼(女)らの声を聴き、そこからニーズを探っていくしかないと思っています。いきなり来られてニーズを訊かれても困るだろうと思うので、私たちの場合は、「何かないですか?」とひんぱんに話を聴きに行くようにしていますね。

●嵐田 私たちの場合は、どうやってたくさん人を集めようかみたいな発想はあまりありません。ゆるくやっていて、別にたくさん集まらなくてもいいや、という感覚です。ただ、少ないながらも異なるジャンルの人たちが集うので、毎回、異業種コラボレーションになっています。多様なジャンルの人たちに来てもらう工夫としては、私たちは本にまつわる活動ですので、本に関するいろんな切り口を提示して、いろんな入り口から人が入ってこれるようにしています。中心商店街の観光施設で古本市とか、薄暗い蔵カフェで怪談読書会とか、ちょっとテンションがあがる場所に本を置いてみる、みたいな感じですね。

●柴崎 私たちの場合は映画がらみの資源となりますが、そうなると、①地元出身/在住の映画監督、②フィルムコミッション、といったものがあがってきます。こういった方々が地元を題材あるいは素材にして映画を撮ることも増えてきていますが、それは、地元の人からしてみたら他所の人から自分たちの地域を承認してもらったということを意味しています。そう考えると、地域そのものを映像資源として使ってもらうよう、もっと働きかけをしていってもいいのかもしれません。

パネルトーク庄内③

――今後の展望などはいかがですか?

●柴崎 実を言うと、手をひきたいけどまだひけない、くらいの感覚でいます。「始めるのは簡単だが続けるのは難しい」とよく言われますが、実はやめるのも難しいのです(笑)。

●堀  私の場合は、法人代表が地元好きなので、それにつきあっている、という感じです。私は酒田出身なので、いずれは酒田に戻り、そこでWith優のような活動がしたいと思っています。

●嵐田 現状に満足しているので、とくに目標とかは考えていません。ただ、場に育てられているなあという感覚はあるので、そのうち何やら欲が出てきて何か始めたくなるかもしれません。

●渡辺 私たちはルールもスタイルも定めずに活動しています。長期的ビジョンがあるわけではありません。どこからどんなふうに始めてもよい、というのが気持ちいいんですよね。いわば実験場です。例えば、酒屋さんとのコラボで、屋外でみんなでお酒を飲む企画とか、どんどんおもしろいことやこだわりたいことを提案していくことが大事。いろんな人と話すなかで楽しいことがうまれていくでしょうから。

――それぞれ「らしい」お答えですね。どうもありがとうございました。 (了)
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若者活動ゼミナール@庄内 開催します!

県内4地域から集まった異分野の若者活動団体による事例発表をもとに、パネルトークやディスカッションを行います。やまがたの若者活動についてみんなで考え、熱く楽しく語り合う時間です。
ご興味のある人は、ぜひお越しください!
若者活動ゼミナール庄内チラシカラー


■9月20日(土)14:00 -17:30 
■酒田市中央公民館(酒田市中央西町2−59)にて  
■入場無料 ■定員20名 ■申込締切:9/17 
■申込:yamagata_madoakari@yahoo.co.jp 



=====事例発表団体=====

いでは堂(鶴岡市) 
 映像・写真・デザイン・コピーライティングなどクリエイブなチカラで地域の魅力を発見・編集・情報発信!

プライマルプロジェクト(新庄市)
  地元の中高生が中心となり、自主映画上映会や子ども工作教室など、さまざまな取り組みで地域を元気に!
 
★特定非営利活動法人With優(米沢市)
 フリースクール運営を中心とした、どんな子どもも大人も自分らしく生きていけるような地域社会づくり!

ひまひま(山形市)
  読書会や寄稿型ミニコミ誌づくりなど、「よみ・かき」を通して人と繋がる、ゆるやかな文化的コミュニティ!


=====【タイムテーブル】=====
 13:45 事例発表団体集合、打合せ
 14:00-14:15 受付、あいさつ
14:15-15:15 〈第一部〉(事例発表(10分)+参加者シート記入時間(5分))×4団体  
  15:15-15:25 休憩
  15:25-16:15 〈第二部〉パネルトーク
  16:15-16:25 休憩
  16:25−17:25 〈第三部〉テーブルディスカッション
  17:25-17:30 まとめ・あいさつ
プロフィール

ぷらっとほーむ 「まどあかり」編集部

Author:ぷらっとほーむ 「まどあかり」編集部
山形市にある「NPOぷらっとほーむ」の〈若者の居場所づくり活動支援事業〉のブログです。
山形県内各地で活動している若者団体や個人のインタビュー、イベント情報や参加レポートなどを随時更新していきます。

2016年度の本事業は、〈一般財団法人 人間塾〉の助成を受けて取組んでいるものです。
〈一般財団法人 人間塾〉

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